どうする、私

3/4
1467人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
ある日、医師がやってきた… 私は自分がどんな状態なのか初めて聞かされた。 『首にヒビが入ってます、五番と六番です。』 う~ん、通りで首が痛かったわけだ。 首ばかりレントゲンを撮られていた理由もやっと分かった。 私は安心した。 肋骨なら二回折ったことあるし~首の骨が治ればまた何もかも戻ると思っていたからだ。 『そこで医師団で手術をするか話し合い意見が真っ二つに別れたのです』 え、手術? 手術するの…私は元気なのに??? 「手術するのですか?」 医師は答えた。 『いえ、話し合いの結果やめました。』 もう…驚かせないでよ。 早く治して帰りたい、先ずはお風呂に入りたい。 安静状態で、体を拭いてもらうばかりで髪がかゆくてたまらないのだ。 しかし、このあと私は『奥さん、重症だよ』…と救急車で運ばれた時に言われた言葉の意味を知る。 本当に私はとんでもない重症だったのだ。 まさかこんな大怪我していたなんて。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!