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王宮ある本島から離れたところにポツリとある島、その離島の森林が生い茂る自然の中である明らかに場違いな大きな城。
城の中の”作戦室“と呼ばれる部屋に十五歳になったアニスは白い服を着た、ジャスティスという男と一緒にいた。
「アニス、この女を拘束してきてください。抵抗するなら殺害しても構いません」
白い装飾の服を着た、ジャスティスと呼ばれる男が言った。
アニスはジャスティスから任務を受けるのは初めてだった。
「ん?」
立体画面に映る三十代前半ほどの女性に見覚えがある気がした。
「どうしました?」
「いや…なんでもない」
アニスはどこか不思議な感じがするジャスティスを信用していなかった。
(こいつに言うとヤバイ気がする、よしておこう)
作戦室を出ると少女が駆け寄ってきた。
「アニスー、お話終わったならメルと遊んでー」
お嬢様のようなフリフリのついたドレスを着た少女はメル。
若干10歳にしてアニスの所属する組織“正義の政治(ジャスティス・ガーバメント)”の四天王“アルティメットガーディアン”の一角を担っている。
アニスにとってメルは妹のような存在だった。
「ごめんな、メル」
頭をポンポンと優しくたたく。
「私はすぐに次の任務につかなきゃなんだ。帰ってくるまで待っててくれるか?」
メルは、頬を膨らませ、
「…わかった、早く来てね」
アニスが頷くと、メルは勢い良く廊下を駆けていった。
そしてアニスは素早く私室に戻ると、身支度を整えた。
「…よし、行くか」
そして、城を後にした。
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