君が代…

4/8
前へ
/303ページ
次へ
ここでもうひとつ、付け加えておきたい。 『君が代』に秘められた、もうひとつの意味をご存知であろうか? それを解説する為には、君が代の元となった歌を紹介しなければならない。 『わが君は 千代に八千代に さざれ石の いはほとなりて 苔のむすまで』 これは、勅撰和歌集に掲載された、和歌である。 この歌の『君』とは、実は、天皇陛下を差したものではない。 古今和歌集が出された当時の『君』の解釈とは、純粋に、『自分にとって大切な人』を差しているのだ。 それが、恋人であったり、配偶者であったり、友達、父母など…その人にとって大切な人を差して、『君』と表現していたのだ。 つまり、君が代の本来の意味とは、 『私にとって大切な人が、末永く健やかであるように…』 となるのだ。 この場合の解釈では、『さざれ石の巌となりて』の部分は、さざれ石が巌となるのには、とても長い年月がかかる事から、悠久の時、つまり『末永く』を表現している。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!

894人が本棚に入れています
本棚に追加