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ここでもうひとつ、付け加えておきたい。
『君が代』に秘められた、もうひとつの意味をご存知であろうか?
それを解説する為には、君が代の元となった歌を紹介しなければならない。
『わが君は
千代に八千代に
さざれ石の
いはほとなりて
苔のむすまで』
これは、勅撰和歌集に掲載された、和歌である。
この歌の『君』とは、実は、天皇陛下を差したものではない。
古今和歌集が出された当時の『君』の解釈とは、純粋に、『自分にとって大切な人』を差しているのだ。
それが、恋人であったり、配偶者であったり、友達、父母など…その人にとって大切な人を差して、『君』と表現していたのだ。
つまり、君が代の本来の意味とは、
『私にとって大切な人が、末永く健やかであるように…』
となるのだ。
この場合の解釈では、『さざれ石の巌となりて』の部分は、さざれ石が巌となるのには、とても長い年月がかかる事から、悠久の時、つまり『末永く』を表現している。
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