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「ロイス、次で最後だ」
ロイスは返事の代わりに、顔を引き締めた。
ネフィとの間にある僅かな距離から、一気に加速をつけて刀を振るう。
だが、またもネフィは軽く腕を上げただけで、攻撃を去なした。
かわされたロイスは左足を軸に回転し、続けて斜めに刀を放つ。
木刀はネフィに当たると思われた……が。
「甘い」
ネフィは造作無く刀を受け流した。
「う、わっ」
ロイスが前のめりになって、バランスを崩した。
その背中に、ネフィが木刀を叩き落とす。
木刀とはいえ、当たればさすがに痛い。
ロイスはうめき声を洩らして、地面にうつ伏せた。
「ここまでだな」
見下ろしてネフィが言う。
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