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村長が乱心している横で、
陸遜は何故か目を輝かせていた
実は陸遜、火が大好きなのだ。
孫堅の『火を噴く虎』という
言葉に反応したらしい。
陸遜「(火を噴く虎戦車…奪ってくれば私の物に…)」
勇者のくせに悪い事を
考えて始めた陸遜。
これで良いのか勇者。
孫堅「それで、頼みを聞いてくれるのか?」
陸遜「えぇ、良いですよ」
なんと陸遜はあっさり
引き受けてしまった。
孫堅「本当か!?」
陸遜「はい!」
孫堅「ありがとう!では、これが蜀漢までの地図だ!」
村長が陸遜に地図を渡す。
陸遜「…この近くには曹魏という村もあるんですか?」
陸遜は地図に載っている
『曹魏』という文字に気付いた
孫堅「あぁ…曹魏か。確かに存在する村だが、関わらない方が良いぞ」
陸遜「何故ですか?」
孫堅「あそこの村長は少々問題があってな…」
陸遜「問題?」
孫堅「まぁ…あまり関わらない事だ」
陸遜「はぁ…」
孫堅「あと蜀漢にも気を付けてくれ。蜀漢には色々な罠が仕掛けられている」
陸遜「なるほど…防犯ですね」
孫堅「たまに蜀漢の者でさえ引っ掛かるらしいぞ」
陸遜「えっ…」
駄目じゃん!と、
陸遜は思ったがあえて
口に出さなかった。
孫堅「説明はここまでだ。陸遜頼んだぞ!」
陸遜「あ…はい…」
こうして陸遜は虎戦車を盗…
いや、自分の物にする為に、
蜀漢へと歩き出した。
陸遜の大冒険が今、始まる。
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