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さて、今から憑魔の滅し方をしますかね。
そう考え走りながら両手を合わせ軽く『結』と唱え両手を広げる。両手の中には小さな玉が出来、その玉を上空に投げる。
そうすると公園全体を包む大きさになり音も無く落下。そのまま公園を包んだ。
よし、結界は出来た。部外者は侵入出来なくなったな。
それを確認したのち足を止め憑魔と向き合う。
憑魔は拳を振り上げ殴りかかった。
それを体全体でよける。避けられた拳は木にあたり…木に亀裂を入れた。
早くしないと憑かれた彼の体に影響が出てしまうな。
そう考えてまた俺は小さく口ずさむ
『我黄龍に命ずる黄龍の証我手に出よ』
そう唱えると髪は金髪に変わり右手には黄色の光の束が集まる。それが形となり一つの剣として姿を作った。
その間もまだ憑魔は暴れている。
俺はそれを難無く避けながら剣を構え
『我剣人を斬らず魔を斬る物、魔よ地に帰らん』
その言葉を吐いたのち憑魔に斬りつけた。
憑魔された男性は倒れ斬り口は見当たらない。
倒れた男性の後ろには苦しそうに蠢く黒い影が合った。
それに視線を置きもう一度斬りつける。
黒い影は斬りつけられたのち風と共に塵となり消えていった
終わったか。そう思い右手に握っている剣を軽く持ち、力を弱める。
それが伝わったように剣はまた初めのように光の束になりそして消えていった。髪の色は元の色に変化して。
次に右手を出し静かに口つさむ
『解』
そうすると今まで包んでいた結界が小さくなり右手の掌に収まってくる。そして小さな玉になった後また光となり消えてしまった。
すべて終わった後周囲を見渡す。殴られて亀裂が入った木は何も無かったかのように元の姿に変わっている。結界がはるまえの状態に戻っていた。
よし、すべて問題ないな
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