37人が本棚に入れています
本棚に追加
コンビニに入ると手頃なパンとミルクを買い、ついでにいつも食べている飴があったので買って行った。
急いで公園に戻るとさっきいた場所に一人の小さな少女が子犬と遊んでいる
『子犬可愛いよね』
少女はいきなり声かけられて驚いたみたいだけどすぐ表情を戻して
『うん♪』
っと元気一杯の返事を返してくる。
『パンとミルク買って来たがらあげようか』
『うん♪』
先程より元気一杯で返事を返す。
『可愛いねぇ~』
『うん♪可愛いね~』
二人黙々と食べてる子犬を見ながら呟く
『おにぃちゃん飼ってあげないの?』
少女は不思議そうにこっちを見て伝えてくる
『おにぃちゃんの住んでる所子犬駄目なんだ。君の家は駄目なの?』
そう訪ねると少女は少し暗い顔になって
『パパが駄目って言うの…』
『何でかな?』
『ミヤがね、途中で世話しなくなるからだって』
『そっかぁ~ミヤちゃんは世話出来なくなっちゃうと思う?』
『ん~ミヤ出来る…』
『じゃあパパにちゃんと言わなきゃ』
『でも…パパ怒ると怖い』
『じゃ~お兄ちゃんが勇気出る物あげるよ』
『え!?なにぃ?』
そう言って俺はおもむろに飴玉を取り出す
『これ食べるとパパにも負けない勇気が出る魔法の飴玉なんだよ。あげるね』
『ありがとー♪パパにねミヤちゃんと世話するからってお願いしてみる!!おにぃちゃんそれまでチロ守ってね』
そう言って少女はいきよいよく走っていった。
『良かったなチロ。飼って貰いそうだぞ』
『アン♪』
俺はチロを撫でながらそう伝えた
最初のコメントを投稿しよう!