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その後ろ姿を見つめながらため息をつくと子犬がそばによってくる。
『くぅ~ん』
『ん?どうした?』
そう声をかけて子犬を抱き上げると後ろ足に血を流しケガしてるのが見えた。
『痛いのか?』
『くぅ~ん』
答えたように鳴き声を上げる。
どうしようか…今時間は夜、ここは公園だし人は居ない。状況を見て溜め息混じりに手のひらに意識を集める。
手のひらに小さな光を発生させると自分の髪の色も金髪に変化する。
それを感じながら手のひらの光を子犬のケガした箇所に当てる。暫く当てるとケガした後は綺麗に消えていた。
『痛くないか?』
答える訳もなく子犬は嬉しそうに尻尾を揺らしていた。
よし♪治ったか…じゃ~この力も消さなきゃな…誰かに見られると流石にヤバい……
意識を落ち着かせ力を止める…髪の色も元の茶色かかった黒色に代わる。
ふぅ~帰るか…あれ…視線を感じる…
視線を感じる先に目を移すとそこには一人の女性が居た。
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