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「利弥さま、こちらがお部屋になります」
一際高い高層ビルの最上階に案内され、利弥は言われた。
「……僕の部屋、なの?」
窓際に巨大なベッド。赤い絨毯が敷かれ、大きなクローゼットやアンティークの家具も置かれているが、それでも部屋はまだ広い。
「はい。そちらの電話を下されば身の回りのお世話を何でもさせていただきます」
では、と利弥のお付きが部屋を出て行った。
「……寂しい」
ベッドに倒れ込んで利弥が呟いた。
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