プロローグ

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母さんと父さんは遠くで仕事を していて家に居ないので 家事等は姉ちゃんと 分担して行っている。 『ふぅ~…ごちそうさん 旨かったよ、姉ちゃん。』 『当たり前よ。 ところで空、アンタ時間は大丈夫なの?』 『えっ……?』 姉ちゃんにそう言われ 時計を見上げる俺。 只今、時刻は八時ニ十分― 俺の通っている学校では 八時四十分には校門を閉めてしまうのだ。 ――が……家から 学校まで少なくとも 片道ニ十分以上かかる…… 『ち、ち遅刻だぁ!!!』 焦った様子で家を飛び出す空。 すると―― 走っている最中に 誰かに呼び止められた― 『おい、空。 お前なんでそんなに 焦って走ってんだ?』 俺を呼び止めたのは 幼稚園の頃からの幼なじみであり 一番の親友の 沖川 駿(おきかわ しゅん)だ。 『駿、何ボサッとしてんだよ! 早くしないと校門 閉められちまうぞ!!!』 『空、お前まだねぼけてんのか? 今、まだ八時だぞ?』 『はっ……?!』 駿の言ってる事が理解できず 一瞬、フリーズ…… そして、数秒間の間に 駿の言葉の意味を理解し… 『は、はめられたぁ~~』 駿の言葉の意味を理解した後、 大声で絶叫する空。 家にあった時計は実は麗が 少し時間をずらしていたのだ。 『どうしたんだよ!! 急に叫びやがって!!! 耳がおかしくなっちまうじゃねぇか!!!』 さっきまでの経緯を詳しく駿に 説明してやる優しい俺様♪♪ すると、駿の野郎…… 『ぷ…ぷっ…あ~はっは!!』 説明が、終わると 駿の大馬鹿野郎に 大爆笑されてしまった…… 絶対にコロス。 .
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