赤い旗

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迷路のようなこの道のり いつしか僕は旗を掲げ 自分の居場所を 示そうとしていた 暗中模索の毎日に ここに示す存在証明 貫き通した己の信念 転んで起き上がるほど 赤く染まる心の旗 僕は何回転んだのだろう? 僕は何回起き上がっただろう?君には見えるかい 真っ赤な旗が 不気味なほど素直に動く ゼンマイだらけの時計塔 過ぎ去った時間に絶望の真実 今訪れるだろう時間に切望の偽りを抱いた 赤い旗を掲げる小さな僕 走れば走るほど 強く揺れる心の旗 僕はどのくらい走っただろう? 僕はどのくらい強くなっただろう? 君にはわかるかい 真っ赤な旗が 教えてくれた 自分という答え
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