10人が本棚に入れています
本棚に追加
「まだ若い君にはあまりに急すぎる告白だろう。本当ならば、人の生死に関する事を過去で話してはいけないのだが…。これは例外だ。」
俺は思った。
まず まだ父さんは死んではいないんだ。落ちついて考えよう。そして 質問した。
「どうやったらタイムトラベルできるんだよ ? 」
男は 迷ったようだったが、言った。
「時空航時装置にのり、行きたい年月日時刻を設定し、時間線安定機を作動させる。そうすれば、安全にタイムトラベルする事が可能となる。しかし、100年以上も前にタイムスリップしようとすると、全く別の世界へ飛んでしまうだろう。まあ 0年~90年前までは、ほぼ確実にタイムトラベルする事が可能なのが 第4号機の特徴だ。」
俺でも乗れるか
聞きたくなって…
「誰でも乗れるのか ? 」
と 聞いた。
「誰でも乗れる訳ではない。もちろん訓練も必要だ。」
だんだん理解してきた。この男は 本当に未来から来た者なのかもしれない。
この男の 出現で
俺 に 何かが起こるという確信だけは していた。
最初のコメントを投稿しよう!