現れた男

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男は 俺のほうを見て こうつぶやいた。 「2008年 3月24日 位置確認完了。目的地に 無事到着。D-125型タイムマシンは 転送待機室に送り、転送完了を確認。」 何か小型のマイクの ような機器に向かって言っているのだろうか? 俺は もう何がなんだか わからなかった。 「二ノ宮 楓だな?」 男が 俺に話しかけた。 『違う。人違いだ』 と、言おうと思ったが、これから何が起こるのかと思うと、わくわくして、好奇心を 優先したかった。 「…はい。」 正直に言って大丈夫か ? と、少し考えたが、ドラマや漫画の主人公のように思えて、優越感にひたっていた。 俺が答えたあと、 男はすぐに 話しはじめた。
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