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「んー、つまり着るものによって強くなるんだな?お前の着てるコートだとどれ位になるんだ?」
「そうだなぁ…巨大な牛に突進されても無傷な位かな?元々の身体能力高くない俺でもだから、武人ならもっといくかもねぇ。」
牛に突進されて無傷って凄いな…。なんだか想像付かない。
「準備整ったみたいだしそろそろ行こう!」
「そうだな。早くでっかい鳥ぶっ飛ばしてクソカラスギャフンと言わせたる!」
「…ははは。武人いつの間にか乗り気になったんだねぇ。」
――――
「戻ったか。ズーの巣は北の山脈にある。門は開けさせたから準備が整ったら出発しろ。…それからこれは餞別だ。持って行け。」
「これは?」
ウェリオスから渡されたのは風邪薬の様な普通のカプセル。
「我が調合した薬だ。瀕死になっても囓れば一瞬で傷が塞がる便利な品だぞ。」
「ありがとうクソカ…じゃなくてウェリオスさん!」
「3つしか無いので浪費するなよ。我はこれから仕事があるので失礼する。」
と、言葉を残すとウェリオスはバサバサと窓から飛び立った…。
「良かったじゃん、武人。じゃ出発しよう!」
俺達はズーを討伐するべくズーの巣へ向かって歩き始めた…。
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