かすみ

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かすみ

    いつでも何かに怯えて それに追い付かれることを恐れた 黒い何かに被われて 潰されることが苦痛としった   冷たい手のひらを 何度も殴った 立てない脚を 何度も…何度も…   無力だとしった 此の世の中の全ては 自分には出来ない事ばかりだと それでも明日も 生きてく者は愚かな弱者達   虚しさを大空にぶつけた     悲しみの裏の裡を超えたら 感情を忘れた人形と化すのだろう   嘘つきな口を 何度も噛んだ 前を見れない眼を 何度も…何度も…   冷め切った心に何が必要? 泣いてる君に何を与えたらいいの? 流されてる月に何を祈れば全てが変わる?   晴れない空はまだ続く     堕ちてく深い 底のない海に 意識のない僕を運んでく でも確かに聞こえた 誰かが呼ぶ声 “まだ消えないで”     解けることはない この地球と意味の 答えを知るものは居ないけど 見つけてくれる 此処にしかないものを きっと…     無力だとしった 此の世の中の全ては 自分には出来ない事ばかりだと それでも明日も   晴れない空はまだ続く    
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