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運び出された刑事さんを見送り…
どうしようもなく居心地の悪い空気の充満した空間を振り払うように僕は病室を後にした。
「あれは…なんだったんだ…?」
手にはとても嫌な感触だけが残っている。
考えるのを…
思い出すのをやめよう…
自分自身に言い聞かせる。
そうすれば、そうするほどに思考は廻りだす。
また声は語りかけてきた。
「フフフ…」
声は、また笑った。
「逃げてもいいよ」
声は、告げた。
「え…?」
考えもしなかった一言だった…
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