ハジマリ

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「ハハハ」 声は笑いながら語りだした。 「君は1つ他人とは違う物を手にいれた」 「違う物…」 手の平を見ながら考えた。 でも…理解できなかった。 「使い道によっては神様にも悪魔にもなれるかもね…」 声は語り続ける。 「でもね。逃げてもいいんだよ」 言いたい事がわからない… 「わからないかなぁ?」 声は少し苛立ち始めた。 「誰も傷つけたくないは、自分が傷つきたくないの裏返しだよ」 「逃げてもいいよ。すべてを君の中に抱えていけるならね」 そう言って声は消えていった。 「そんな事…」 僕は力なくつぶやいていた。 無理だ…
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