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手のひらを胸の前で上へ向け握ってみる。
ドクン…
手のひらから伝わるあきらかな違和感…
温かいような、冷たいような…
例えるならなんだろう…?
そう…
脈打つ心臓を握っているような感覚だろうか?
どう比喩していいかわからない。
ただ確かに僕の手の中にあるソレには生命を感じた。
確かに感じたんだ。
そして…
僕は、静かに握り潰した。
「うっ…」
その瞬間に倒れ込む刑事さん?
一瞬の沈黙
声を上げ駆け寄る看護士。
慌ただしくなる病室の中でタダヒトリ
僕は…
別の空間にいるような感覚に襲われた。
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