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「いらっしゃい、ケン君」
「おはよ!美咲ちゃん! 今日も一段と・・・・・・ゥヘヘヘヘ」
ッすぱこ~ん!!!!
スリッパを片手に持ち仁王立ちしている少女 安藤 美咲。同じく私立仁美大学附属中学校3年。
学校では、その美しさと頭脳明晰さで大和撫子との異名を持つ少女である。
「馬鹿ですねぇ、私に手を出すなんて10年早いですよ」
鬼の形相で美咲はリビングに立っていた。
「あ~あ。やられてやんの」
「おはよう、兄さん」
「……おはようzzz」
「兄さん、大丈夫ですか?昨日遅くまで起きられていたみたいですけど…」
「コーサク、俺は何してたんかわ敢えて問わんとくわ。ぁ~あ~、エッチィ~のぉ~」
コウサクと呼ばれた少年は 安藤 光咲(コウサク)。安藤家長男で何かをやり始めると止まらないタイプだ。そのため、今日も目の下に隈を作りながらでてきた。
「阿保か!! お前と一緒にすんな!昨日は、壊れてた【COREs】を直してただけや。ついでにスペックアップもな」
という感じで卒業式であると言うのも関係なしに隈を作って部屋からで出来た。
「兄さん、急がないと卒業式に間に合わなくなりますよ」
美咲に急かされつつ靴を履いて、卒業式のため家を出た。
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