一章 三人

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「ヤル気みたいやな…」 「ドアけやぶっていいか!」 「アホ!!」 「どぅるうらぁああ!!」 バキバキっ!と大きな音を立ててドアが木くずとなってしまった。 木くずの上には大柄な男が立っていた。 タンク・アラブル張本人だ。 先にしびれを切らして出てきたようだ。見た目どおり、バカで短気な男のようだ。 「オッサンか!町の人たちを苦しめてんのは!!」 「はっはっはっ!だからどうした!?どこの誰だか知らんが、この秘密を知られたからには生かして帰さねぇぞ!!」 タンク・アラブルは背中にしょっていたこんぼうを振り回し始めた。 こんぼうの大きさは大人一人分くらいある巨大なものだ。 それを近くにいたゼロに目がけて振り下ろす! ゼロは素早く避け、距離を取った。 「危ないじゃないか!!よぉーし今度はこっちから…」 「こっちやゼロ!」 「ふがっ!」 いきなりジアンに首根っこを捕まれ息が詰まった。 ジアンはそのまま来た道を戻っていく。
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