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「何すんだよジアン!!」
「広いとこに移動するんや!あんな狭いところでまともに戦えへん!」
「はっはっはっ!怖じ気ついたか!!」
「……フレイムブレット!」
ゴォッ!!
と後ろ向きの状態でジアンは杖から火の弾を打ち出した。顔は怒りの色に変わっている。
「あー!!ジアンだけずるいぞ!!しかも詠唱もない!!」
「俺はええんや!!」
そうこう言っている間に大きな広間に出た。
天井は高く、昔は立派だっただろう、シャンデリアがぶらさがっている。
広間のど真ん中に三人背中を合わせて構えると、どこからか聞き付けたのかタンク・アラブルの手下たちもぞろぞろと現れた。
「さ、ゼロ、テスト開始や」
「よぅし!!」
「フェレオは無茶せぇへんように」
「はい」
三人一斉に別方向へ散らばる。
三人が動くと同時に敵側も武器を手に向かってきた。
「よっ!」
ゼロは向かってくる手下一人を跳び箱のように飛び越えると、空中で詠唱し始める。
"火の精霊よ我手に魂となれ!"
「フレイムブレット!!」
ゼロの手のひらから生まれた火の弾が手下に直撃する。
「ぐあっ!」
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