一章 三人

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手下は鈍い音を立てながら地面にひれ伏した。 ゼロは倒れる手下を見ることなく次の敵目がけて同じ術を繰り返す。 「へへっ、絶好調!」 「ガキが!!」 ゼロが油断しているところに、タンク・アラブルがこんぼうを振り下ろす。 ゼロは身構えることもできず、固まってしまった。 "彼の者に守の盾を" 「カストディ!」 「なにっ!?」 ゼロに向けたこんぼうはゼロの前に現れた見えない壁によって弾かれた。 その間にゼロは体勢を建て直し、タンク・アラブルと間合いを取った。 「あっぶねぇ~」 「調子に乗っ取るからや!」 「サンキュ、ジアン!さっきのジアンだろ?」 「せや、おまえの嫌いな防御魔術や」 「む…」 「こざかしい!!」 タンク・アラブルがまた間合いをつめ、二人の間にこんぼうを振り下ろす。 二人は素早く避け、バラバラに飛んだ。 「ジアン!このオッサンは俺に任せてくれ!」 「…後で"助けてくれ~"は聞かんからな!」 「オッサン!こっちだ!」 ゼロはあっかんべー!!とタンク・アラブルを挑発すると、ジアンたちと離すように出口へ向かった。
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