一章 三人

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一方、ジアンは取り囲まれているフェレオの方へ向かった。 「フェレオなんでこないなことになってんねん!!」 「すいません。魔術、失敗しちゃいました」 フェレオもジアンに教わり、魔術が使えるのだが、まだ初心者に近いので、失敗することが多い。 魔術で言う失敗とはカスか暴走であり、フェレオは前者に当たる。 魔力を収縮し、撃ちだす又は、変化させる前に発動してしまう。 「フレイムブレット!」 ジアンが駆け付けると素早く詠唱を唱え、敵を散らした。 "火の精霊よ我手に魂となれ!" 「フレイムブレット」 「なっ!」 ジアンの後ろからいきなり火の弾が飛び出してくる。ギリギリのところで避けると、ジアンの目の前にいた敵に命中した。 「あ、成功しました」 「狙い定めてから撃てや!!」 ジアンがツッコミながらも、最後の手下を倒し終えていた。 「後は頭だけですね」 「行くで。金貨100枚のところに!」
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