一章 三人

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少々涙目になりながら、言い返す。 それもそうだ、ゼロにはなぜ殴られたのか検討もつかない。 敵は倒した。なのになぜ? 「勝手に教えてへん術を使うんやない!ただでさえまだ半人前やのに、失敗したらどないするんや!」 「うぅ…」 ジアンの言うことはもっともであり、ゼロも黙り込んでしまった。 「まぁまぁ、賞金首をやっつけたわけですし、いいじゃないですか」 フェレオにそう言われると今度はジアンの方が黙り込んでしまった。 ジアンは納得もいかない顔をしていたが、はぁとため息をついた。 「まぁ…終わりよければって言葉もあるしな…だが、試験の点数は60点や」 「ええ!?」 「ええ!?やない!」 ジアンはゼロを一喝するとタンク・アラブルに相手を拘束する術をかけた。 の状態で更に縄で縛り、引きずって役場に連れていった。
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