一章 三人

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「ジアン~腹減った!」 「我慢しぃ、ゼロ」 「フフッ…もうすぐ町が見えてきますよ」 「ほんとか!フェレオ!」 ゼロはうれしそうに足取りを早めた。 その後ろでジアンがため息をつき頭を抱えている。 その隣にいるフェレオは二人をみて楽しそうに笑っていた。 この3人は導かれた運命の糸により出会い、共に旅をしている。 まずはこの3人のことを簡単に説明することにしよう。 「町に着いたらすぐにレストランだからな!」 彼はゼロ・ダクタ。 黒髪で赤い瞳を持つ少年。 三人の中では一番幼く、明るく無邪気。 服装は安物の布服だが動きやすい作りになっており、活発に動く彼にとっては着心地のよいものになっている。 「あかん、先に宿を探してからや」 彼はジアン・ダクタ。 紫の髪に金色の瞳を持つ青年。 耳には球体のピアスをしており、服は割としっかりとしたローブを見に纏っている。手には杖を持っている。 それは彼が魔術師だからだ。 ゼロの魔術師の師匠でもある。
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