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ふふふっと笑うフェレオにゼロは目をきらめかせて先ほどの真相を聞き出そうとしていた。
当然教えてはくれないのだが。
ゼロたちは商店街の裏側に出ると、先ほどの賑わいが嘘のように静まり返っていた。
日当たりが少ないのか、暗い民家が並んでいる。
「さっきとえらい変わり様やな…」
ジアンは暗がりの中、少し日の差し込んでいる井戸を見つけ、そこに座り込んだ。
「昔はこんな風ではなかったのですが…」
「あの…」
「なんですか？」
申し訳なさそうに話し掛けてきた少女にフェレオは優しく微笑んだ。
「先ほどはありがとうございました」
「いえ、気になさらずに」
「ケガないか？」
ゼロも頭の後ろに手を組み笑顔で聞いた。
少女は「はい、大丈夫です」と笑顔で答えてくれた。
多少すり傷があるようだが、平気なようだ。
「けど、なぜあんなに商人たちはピリピリしていたのですか？」
「……」
少女口を閉じてしまった。
その表情から察すると、ここ数年で町の様子が変わってしまったようだ。
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