グレーのジャケット

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ミクは観覧車の下にあるベンチ(最近ペンキ塗り替えたのか違和感があった)に一人座っていた ソワソワは隠しきれなくキョロキョロ辺りを見渡す (はぁ~、おそいなぁもう) 先月の合コンは確かに楽しかった 合コンは嫌いなほうなのに友達からメンバーが足りないからきてくれと 穴埋めの為に仕方なくいったのだ でも 思ったよりお酒も進み相手も話し上手だった なによりカッコよかった その中にシュウヤという男子と仲良くなった 黒髪で少し長め 黒のポロシャツだったかな? ミクはその場が楽しければいいやと思った 自分が考える間もなくメアドも交換し回りに後押しされたように あっという間に会うことになり、今ここに座っている でもなんだかんだでミク本人もこの日をすこし楽しみにしていた (・・・・) (それはいいけど始めて会うってのに遅れるってどんだけ? 後5分たったらもう一回メールしよ・・) ミクがカバンから携帯を取り出すのと同時に 「まじでごめん!」 いきなり言われたようで少しビクッとした 見上げると申し訳なさそうにしているシュウヤが立っていた 髪は切ったのか少しさっぱりしてた グレーのジャケットは沖縄のこの時期は暑かったのか ていうか急いでたせいだろう 暑そうにしてた 「うちな~タイムですかぁ?」 ミクは皮肉をこめた 「ごめんってば、これでもかなりぶっ飛ばしてきたんだよ」 ミクは来てくれて安心していた 「あ~はいはい、」 少しイジワルしたくなった 「わかった!遅れた代わりになんかおごるよ、行こっか?」 「うん、」 まぁいいかと思いミクは立ち上がった 元々の目的 映画を見に行くため二人は移動した
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