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同日午後6時50分
海岸線から観覧車があるほう テトラポットに男は歩いていた
服なぜか汚れており至るところが破れている
20代半ばぐらいか、その顔はなにかに脅えている
にぎやかな町の裏側に位置するここは同じ形の石が規則的に重なり合うテトラポットと西海岸を見渡す道となっており
週末には釣りやジョギングを行う場所となっていた
が、現在は天気も悪く人はこの男以外見当たらない
男にとってそれが幸運なのか不運なのか微妙なところだった
(・・・くそ!・・・くそ!)
体を引きずるように歩いている、辺りを見渡しながらなにかを探していた
突然倒れ どうにか膝をつき前屈みになった、 相当弱っているらしかった
(あそこの扉で戻ることになるなんて、もう・・・・間に合わない)
どうにか立ち上がる
(早く見つけないと・・・・)
鼻から血が流れてた
それを気付いて慌てて拭き取る
空は厚い雲におおわれていた
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