グレーのジャケット

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同日9時15分 映画館を出るとすっかり暗くなっていた 映画を見た後映画館を出るまでのなんか不思議な感じがシュウヤは好きだった 映画がよかったのかミクは、はしゃいでいる 「以外と面白かったね、続編あるのかなぁ・・・」 ハリウッドの作品で現実の世界と異世界を行き来するSF映画だった、意味深なラストで続編が期待された 「2が出たらまた見に行こうな」 「うん、もちろん!」 映画の話も盛り上がりが冷めないうちに二人は飲みに行く話をしていた 「どこにしようか? あんなり遠くは行きたくないから近くでいい?」 運転と帰りの代行の金がめんどいからシュウヤはこの辺がよかった さっそく 車が停めてある駐車場に向かう 空は今にも雨が降りそうな雲がおおっていた 駐車場についたときにはポツリポツリと雨が降り出した 「げっ、 早く乗ろう」 二人は小走りに車に向かった カギを取り出し開けようとする・・ふと、シュウヤは気配を感じた それはシュウヤの車の位置からちょうど反対側、 縦列駐車の路地からだった 「・・・・・・・」 「・・・?、 ねえどうしたの? 早くドア開けてよ」 「・・・・・あ、あぁ わりぃ、」 カギを開けミクを助手席に乗せる ミクが少し濡れた髪を拭いてる間 運転席のドアを開ける しかしシュウヤの目線は運転席ではなくあの路地に向けられていた 「・・・」 シュウヤはドアを開け顔だけ覗かせて 「少し待ってて、」 「?、どうしたの?」 ミクの質問に答える前にドアを閉めた ・・・・・・ シュウヤは路地に向かって少し走った ゴロゴロと雨雲から低い音が鳴り響いていた
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