うすぐらい雨の夜…

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・4月26日 塾が終わり、いつものように家に帰るところだった。傘を忘れた私は、帰り道の途中にあるいくつかドカンのある空き地に雨宿りしに行ったのだ。そして私はすぐさまドカンの中に入った。すると、何処からか「にゃーにゃー」と猫のような声が聞こえてきたのである。私は、ドカンの中から出てみると・・・一匹の小さな猫が私の顔をみているのである。私はその日、授業で作ったクッキーをその猫にあげた・・・雨もやみ、私はドカンの中から出てその日は家に帰った・・・ その日から一ヶ月後・・・またあの日と同じ大雨が塾の帰りにふってきた・・・しかしあの日の空き地はもうすでに家を建築中だったのである。「しかたなぃか…」私はその日走って帰ろうとしたのである。そして空き地の前を通る時・・・何か冷たい手のようなものに足を捕まれたのである。私は恐くてたまらず逃げようとしたが、両足を捕まれ身動きがとれなかったのだ…。その冷たいものはじょじょに私の体に巻き付いてきた・・・・・・・「に゙ゃぁ゙~!!!!」なにかと思って見てみると猫が私を助けてくれてるかやのようにその冷たいものを追い払ってくれたのだ・・・私はすぐさま猫のとこへ行き「ありがとう…大丈夫かぃ?」と言うと猫は「にゃ~」といって私の目の前から消えていなくなったのである…。その猫は一ヶ月前…私がクッキーをあげた…猫だった…。 完
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