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『すぐ、病院つきますからね。ご主、奥さんはいつから具合の変化があったんですか?』
私は救急車に乗せられ、ご主人様も一緒に乗り込むなり、質問ぜめ。
『さっき仕事から帰ってきたら、ぐったりして熱が高すぎるので救急車を呼びました。平熱が低いので、心配です。大丈夫ですよね?』
いつもは不安な姿を見せないご主人様もこの時は、焦って、たまに、ろれつが回りきれてない。
私はご主人様に握られた手を 大丈夫だょ の意味を込めて強く握る。力が入らず、声も出せず、涙が溢れる。。 『心電図の波が気になりますが、幸い、意識はあるようなので、大丈夫ですよ。』
救急隊員が、ご主人様をなだめる。
『良かった。』ご主人様が安堵の声をあげる。私も安心して、そのまま意識がとお退くのが自分でもわかった。
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