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男の子はやけに目を輝かせていた。
男の子を見ているとやはり腹が立ってくる。
なんで私に話かけてくるんだ、と。
よりにもよってこの私に。
それからは男の子の話を適当に流していた。
そうしているうちに降りる為の停留所に着いた。
やっとこいつから開放される。
そんな事を考えながら急いでバスから降りようとしていた私に男の子は声をかけてきた。
「次の鬼は誰だろうね?」
「知らない。もう私に話かけないでね、ばーか」
私は最後に皮肉を言ってバスを降りた。
降りた後、少ししてバスが出発していった時に、男の子が窓際に座ってこっちをみていたので睨み返してやった。
その時、男の子は笑っていた。おそらくこの場合の表現は冷笑。
私は気味が悪くなったので走って家へと帰った。
そうだ、明日みんなであいつを泣くまで虐めてやろう、と私は思い立つ。
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