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「僕は天使」
「僕は悪魔」
「貴方は生きたいですか?」
「貴方は死にたいですか?」
二人は同時に口を開く。どっちが喋ったかわからない。
「生きたいに決まっているじゃないか」
『何があっても?』
「ああ」
『そう。なら貴方は生きるべきだ。どのような事があっても』
二人の子供はクスクスと笑う。
そして白い服を着た子供が手を差し出してきた。
「生きたいなら僕の手を」
次に黒い服を着た子供が手を差し出してくる。
「死にたいのなら僕の手を」
この状況はどういう意味だかはよく分からないが白い子供を選べば助かるのだろう。
「よろしく頼むよ、天使さん」
俺は白い子供の手を取った。
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