転生輪廻

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俺は鷹だ。 性別でわけるなら雄なので一人称は俺でいいだろう。 先程、鷹と自分で言ったが、もっと突き詰めていけば現在俺は鷹、ということになる。 というのは俺は前世の記憶があるのだ。一つ前は亀だった。 その前は猫だったし、その前は鯨だった。 そして人だった事もあった。 なんの共通点もない。 全て俺という魂の器でしかない。 俺は輪廻というしがらみに囚われてしまっているのだ。 ただ、 ただどのような生物に生まれようとも、俺は人間に生命活動を阻まれてきている。 ようするに、人間に殺され続けているのだ。 さて、話しはこれくらいにしよう。 ちょっと空を飛んでこよう。空から見る景色は最高なんだ。 俺は力を込め、飛び立とうとした瞬間、身体中が熱を持ち、意識と身体が切り離される。 そして間をおき、ターーン!、という音が聞こえてきた。 ふむ、そういう事か。 男は地面に落ちていくさなか、視界の端に猟銃を持った人間を見た。 俺はまた人間に殺されたらしい。
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