乱文たちの巣窟

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上を見上げれば広い空が見える。 雲のない、薄く透き通った真っ青な空。 どこまでも続くその一面はいつになったら途切れるのだろうか。 そんなことを考えながら今度は下の、地面を見た。 綺麗な光景だ。 陰利のない、濃くて真っ赤な地。 端に転がっている物が邪魔だったけど、気にしなかった。 広大な途切れのない青空のように地を真っ赤な血で覆って埋めつくしたい。 そうすれば、空に劣らない地ができると思うんだ。 美しい光景がすぐそばに。
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