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家の付近
再び悪夢を見た
外灯に照らされた影が
次第に黒く 濃くなっていった
影の主は50才前後
影の異変には気づいていない
外灯の下を過ぎ去り
影が主の背後に回った
影は地面から出てきて
主を喰らった
裏路地の時のように
骨の砕ける音と
血が飛び散る音が聞こえ続けた
影が足まで食べ終わった時
影はそのまま地面に戻り
徐々に消えていった
血を残して
―――――――――――――――
俺は家に戻り
親の居る台所まで行くと
母が笑って夕食を出した
俺も気持ちが安らぎ
夕食を食べて自室へ戻った
ベッドに倒れ込み
影について考えた
何故俺は喰われないのか
喰われた奴等は共通点があるのか
同級生で喰われた奴は居ないのか
ニュースでは報道されないのか
...この影の反逆はいつ頃始まったのか
今まで影が地面から出るなど
聞いたことが無い
誰かの陰謀か?
俺はそのまま眠ってしまった
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