11人が本棚に入れています
本棚に追加
男の周りには誰もいない
いや...
学校全体から人の気配がしない
「お前は...何者だ...」
俺は
震える声で男に尋ねた
「ん?私かい?」
男はこちらを向き
「悪い人だよ」
と答えた
「ふ...ふざけるな!!!」
「いずれ君にも分かるさ」
「生き残れたらね」
「どういう意味だ!!」
「さぁね」
「私はコレで失礼するよ」
男は自分の影の中に消えていった
やがて影も消える...
「ハァ...ハァ...」
息が乱れ
全身が震え
鼓動が速くなる
...モヤモヤする
「フゥ.....」
息を整え
俺は急いで家に帰った
「ただいま!!!」
やはり人の気配はしない
最初のコメントを投稿しよう!