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授業が終わった後、先生に言われた通り職員室に行き、延々1時間は説教された。俺の心身がともに崩壊する寸前でなんとか解放された。
伸二「ハァ~、疲れた~」
???「まったく、授業中に寝るなんて。気がたるんでるわよ」
あぁ、可愛らしい声の中にこんな刺々しい言葉を発する奴は・・・
伸二「別に寝てないぞ、瑠衣」
コイツの名前は西園寺瑠衣(サイオンジルイ)、俺の幼なじみである。まぁ、幼なじみといっても、今では一方的に絡んでくるだけだがな。
瑠衣「それとも、余計な事でも考えていたの?あの先生厳しいから、これからはやめた方がいいわよ。命が惜しいならね」
な、失敬な!暇な時に休みの事を考えて何が悪い!!
瑠衣「そういうのを、余計な考えなのよ!だいたい、授業を暇な時間と捕らえる事自体が、気がたるんでる証拠よ!!」
伸二「ぐっ!!!!!!」
反論したいが、言い返せれない。相手の言っていることは正論であり、何を言っても屁理屈になるのは火を見るよりも明らかだからな。
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