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なんとなく声が聞こえた。
「・・・バカ野郎! 俺の弟子になんてことをしやがった!?」
「うーん・・・」
親方・・・?
「あいつは戦えねえ・・・」
「分かってください」
「むぅ・・・」
親方・・・!
「ふ・・・ 分かった・・・」
親方はリストを連れて帰った。
工房で親方が話を聞けとうるさかった。
「なんだよ!?」
「いいか、一度しか言わねえからな」
親方はベラベラと話だした。
「え? 父さんが昔出ていた宮廷トーナメントに出ろ?」
「そうだ」
「僕には無理だなあ」
「ばかいうんじゃねえ! お前は俺が見込んだ弟子だからな」
「うーん・・・」
「しかも、俺が唯一負けたお前の父親の子供だしな・・・」
しかも、親方は無理矢理でも出させるようなことを言った。
「出ろ!いや、出て優勝しろ!」
「えーっ!?」
リストは出なければならなくなってしまった。
「サポートはしてやるからな」
「う、うん・・・」
こうして、前置きもなく始まった出来事のために修行が本格的に始まった。
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