第2話 ―崩れる日常!?―

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なんとなく声が聞こえた。 「・・・バカ野郎! 俺の弟子になんてことをしやがった!?」 「うーん・・・」 親方・・・? 「あいつは戦えねえ・・・」 「分かってください」 「むぅ・・・」 親方・・・! 「ふ・・・ 分かった・・・」 親方はリストを連れて帰った。 工房で親方が話を聞けとうるさかった。 「なんだよ!?」 「いいか、一度しか言わねえからな」 親方はベラベラと話だした。 「え? 父さんが昔出ていた宮廷トーナメントに出ろ?」 「そうだ」 「僕には無理だなあ」 「ばかいうんじゃねえ! お前は俺が見込んだ弟子だからな」 「うーん・・・」 「しかも、俺が唯一負けたお前の父親の子供だしな・・・」 しかも、親方は無理矢理でも出させるようなことを言った。 「出ろ!いや、出て優勝しろ!」 「えーっ!?」 リストは出なければならなくなってしまった。 「サポートはしてやるからな」 「う、うん・・・」 こうして、前置きもなく始まった出来事のために修行が本格的に始まった。
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