154人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅ、昨日より厳しいなあ・・・」
「グダグダ言うんじゃねえ! さっさとやれ!」
「はぁい・・・」
リストはトーナメントに向けて修行を厳しくされている。
「うむ、なかなかだな・・・」
「やったー!」
「ま、昼飯だ!」
と言うことで休憩を取った。
休みを終わらせ、修行を再開させようとした時のことだ。
「父上!」
1人の少女が親方に近づいた。
「これ、直して」
「な、なんだよ?」
リストは始めていた作業を止めた。
「お、お前!?」
少女は言った。
「こいつが父上の言っていた弟子か?」
「おう、そうだともよ!」
「ふーん・・・」
ちょうどいい機会だと思ったのか、親方はリストに少女の刀の修理をさせようとした。
「おい、早くしろよ!」
「は、はいっ!」
リストは始めていた作業を終わらせ、少女の折れた刀を受け取った。
「直せなかったら許さないからね」
「わ、分かってるよ・・・」
ここでリストの様子を見ていた親方が修理の仕方を教えた。
「初めてのようだからな、教えてやる やり方は武器を鍛えたり作ったりするのと同じだぞ」
「父さんに基本は教わっているよ」
リストは悠々と修理を完了させた。
「どうぞ」
「あ、ありがとう・・・」
親方の娘は去り際にこう言った。
「あなたも出るんだ・・・ 戦うことになるか分からないけどその時は容赦ないからな」
親方の娘はそのまま工房を去った。
「・・・」
「俺の娘はどうだった?」
「・・・んなこと言うなよ・・・」
親方は笑い出した。
「ははは・・・」
「からかわれた・・・」
リストは修行の続きをした。
最初のコメントを投稿しよう!