第4話 ―真の鍛治師になるために…―

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だが、相手はこっちに隙を与えてくれなかった。 「くっ・・・」 「やられてばかりじゃない・・・ このままだと意外と早く終わりそうね」 そして、リストは動けなくなってしまった。 「うー・・・」 「こんなものだったとはね・・・」 「だって・・・」 「これじゃ大会で優勝できないわね」 リストは絶望した。 「ま、いいわ・・・ わたしが鍛えてあげるわ」 こうして、修行が始まった。 リストには刀が渡された。 「ま、大会は他人の武器の使用は禁止だけど、戦い方だけ分かれば十分だね」 そう言ってリストを城の地下水路へ連れて行った。 「戦い方は簡単、守りたいもののために戦い抜くことだけ」 実際、歴代の戦士はそうやって戦ってきたそうだ。 「守りたいもののために戦い抜く・・・」 「そう あ、あそこに・・・」 すずはわざわざモンスターをリストのいる方へ誘き寄せた。 「さあ、戦って!」 「お、おい・・・」 相手はスライム系で、少々手強いスライムだった。 「!」 リストの周りで風が吹いた。 すずはそれにすぐに気づいた。 「な、何なの!?」 「はあっ!」 リストは見えない攻撃をした。 スライムを倒した。 「す、すごい・・・」 「こんなの、初めてだ・・・」 すずはリストの力に呆然としていた。 「これ・・・ 僕の力じゃない・・・」 「分かるよ でも、こんなのは消費が激しすぎるわ・・・」 ということで、力の操作の修行が大会の近くまで続けられた。
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