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リストの母親はきれいな石を取り出して、召喚の呪文を唱え始めた。
「契約せし石よ、その身に宿りし力にて鍛治の力を宿りし行使者に新たな鍛治の技術を与えよ!」
そして、気合いの入った一言。
「汝の意思を我に示せ! コール・ラフォーレ!」
すると、石が壊れてなくなってしまった。
「し、失敗?」
何も召喚されなかった。
「おかしいな・・・」
母親は何とか成功を証明しようとした。
「だ、大丈夫よ・・・」
すると、突然砕けた石が激しく光りだした。
そして、空から何かが降ってきた。
「わ、うわわわ・・・!」
なんと、召喚獣ではなく人だった。
「ほらね・・・、ってありゃ!?」
「どう考えても人・・・だ」
気絶していたのでひとまず召喚されてきた者を休める場所へ運びこんだ。
「うーん・・・、どうしてだろう・・・?」
「これはお互いの都合によるものって言ったじゃないか?」
「そうでした」
リストはことが収まるまで坑道へ行くのをやめることにした。
「行ってきてもいいぞ?」
親方が自分に任せるようにリストを自由にさせようとしたが断わった。
「いいよ、一応ここにいる・・・」
「わかった・・・」
親方は納得して自分の仕事に差し掛かった。
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