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―ちなみに、決意と誓いをしたのがこの日から3ヶ月経ってからだったかな・・・?―
『そうだね・・・ その時はお互いこっそり抜け出してきたから怒られちゃったよね』
―ああ、そうだな・・・―
『その時の言葉、まだ覚えているよ』
―え?何?―
『 「なに男前なことを言ってやがる!」 』
―それ、親方が言っていたこと・・・―
『ふふふ、冗談よ あなたが言っていたことをちゃんと言うよ』
―なら、言ってみろよ―
『む・・・ 何よ、その言い方? ま、いいか・・・』
リエは急に大声で言った。
『僕は君を守れる鍛治師になってやるー!!』
「え?!」
「ふぅ、やっと起きたよ」
「な、なんだよ・・・」
「いい夢で悪かったけど、現実を見ようね?」
「え?」
部屋を見渡すと、リエの他に親方がいた。
親方が言った。
「さ・て・と・・・♪」
親方は手をゴキゴキ言わせていた。
「う、うわわわ・・・」
こうして、リストは目覚ましをされた。
「あは、あははは・・・」
リエはただ見ているしかなかった。
そして、第2試練のための修行が始まった。
修行の最中、リストはリエにある質問をした。
「あのさ」
「ん?何?」
「アストラル王国って・・・?」
「アストラル王国・・・ ああ、アストラル王国ね そこはね・・・、そこはね・・・」
リエは話を続けなかった。
「何だよ?」
「ごめん、言えない」
「そうか・・・」
修行は第2試練が始まる日まで続けられた。
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