第7話 ―第2試練―

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「・・・」 「どうした?」 「確かにここなんだけど、アストラル王国」 3日かけてやっときたのにリエは喜びがなかった。 「おかしい・・・、おかしすぎる・・・」 リンジは何かを思った。 「どうしたの?」 リユは言った。 「誰も出てこない」 ルークだけが理解できた。 「そ、そんなわけないですよ」 「・・・もういいや・・・」 リエはどこかへ行ってしまった。 「待て!」 リストはリエを追った。 「こら!勝手に行動をするなよ!」 ルークは注意をしたが届くわけがなかった。 「・・・ま、行こうか」 リンジは移動を始めた。 「う・・・、ううむ・・・」 ルークも後を追った。 「待てと言っているだろ!」 リエは止まった。 そして、リエはこう言った。 「来ないで!」 「なんでだよ!?」 リエは返答した。 「一人にさせてよ!」 「何故だ? 僕は君のためを思って・・・」 「余計だよ」 「ふざけるな! 今は僕の護衛獣だ 勝手なことはするなよ」 「・・・」 リエはまたどこかへ行った。 「リエ・・・!」 リストは追い続けた。 ・・・と思いきや、 「待て!」 後を追っていたルークがリストを止めた。 「ルーク!何故止める?」 「命令違反だ」 「でも、リエが・・・」 「放っておけ どうせ召喚獣だし、ちゃんと帰ってくるだろうて」 リストはルークを睨みつけた。 「な、なんだよ?」 「僕は追う あとはなんとかしておいて」 「ざけんな! そこまでこの俺が黙っていられるかよ!」 「いいじゃないか・・・」 「だから、ふざけるな!」 ルークはリストを殴った。 「お前はそんなに甘えていられるかと思っているのか?」 「そ、そんな、ひどい・・・」 「ああ、ひどいよ、今のお前ならね」 「・・・」 「現実はこうだ・・・ それに今から戦いなんだぞ?」 リストは逃げようとした。 「逃げるな!」 ルークはリストの左腕をつかんでこう言った。 「戻るぞ、いい加減」 リストは諦めて一度ルークと共に戻ることにした。
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