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「・・・どこにもいないな・・・」
ルークはリストを引っ張りながら、リンジを探し回った。
「おいおい、いないのかよ・・・」
「リンジ教官はお前とリエがいなくなった後にどこかへ行ってしまったのだが、そこら辺にいると思っていたのだか・・・」
「いなかった、と・・・」
「あ、ああ・・・」
そこにリユがやってきた。
「はぁ・・・、どこもかしこも静かだし・・・」
「リユ!」
「あ、2人とも・・・ あれ、リエは?」
「・・・」
リエは怒鳴った。
「どうして追うのをやめたのよ、リスト!? それにルークも追ってくれたんじゃなかったの!?」
「そ、それは・・・」
「ルークに止められた」
「・・・」
リユには返す言葉がなかった。
「リユ?」
「情けないわね、リスト」
「!」
ルークが横槍を入れた。
「一生懸命なのはいいが、今は違う」
「あなたは黙っていて 今はリストに言っているの」
「ちっ・・・」
ルークは舌打ちをした。
「僕は・・・」
リストは考え直し始めた。
「さあ、あなたが正しいと思った道を選べばいいのよ・・・」
リエがリストを促した。
「おい、こら!」
「だから、ルークは黙っていて!」
リストが出した答えは・・・、
「僕は行く・・・」
リストはリエを探しに行った。
「お前・・・!」
「行かせてあげようよ・・・ リストはこれが普通」
「くぅ・・・っ」
ルークはリストを許した。
「ったく、しょうがないな・・・」
ルークは代わりに条件をつけた。
「リンジさんがいないんだ・・・ お前がリストの代わりに俺と一緒に探せよな」
「分かったわ・・・」
リエはルークに同行した。
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