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「リエ!」
リストはリエを見つけた。
「リスト・・・どうして・・・?」
「どうやら、僕はリエを悪い扱いしていたようだな」
リエの感情が一瞬揺らいだ。
「そ、そ、そんなことないよ・・・」
リエは改めてこう言った。
「ごめんね、これはリンジさんから頼まれていたのよ」
「な、何ぃぃぃ・・・!」
リストは大きなショックを受けた。
「ごめん・・・ でも、落ち込まないでよ!」
「そんなこと言われても・・・」
「気付かれないように、って言われていたから・・・」
「ま、まぁ、それはよしとしよう」
「そうだ、リストだけにリンジさんがいる場所を教えてあげるよ」
「・・・ってどうしてリエが知っているんだ?」
「まだ分からないのかな?」
「うーん・・・」
リストは辺りを探し始めた。
「リスト、こっちだ!」
声をかけたのはリンジだった。
「あ・・・」
リンジが隠れていたのはゴミの物陰だった。
彼女はそこから出てきてこう言った。
「うふふ・・・ ただの護衛獣と鍛冶師とだけでは言えないわね・・・」
リンジは2人をすごい目で見てこう言った。
「まさか、恋仲?」
リストとリエはひたすら否定をした。
「ち、違う!」
「そうですよ!」
リンジは小さく笑った。
「うふふ・・・、そうならいいけどね」
リストとリエは頬を赤く染めた。
「ま、まさかね・・・」
「からかわないでください」
「リ、リスト・・・!?」
「(この2人は本当にそうだったのか・・・)ま、頑張りたまえ」
リンジは2人にあることを言って、2人を残りの2人のところへ向かわせた。
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