第1話 ―鍛治師の少年 リスト―

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リストはすぐに工房に向かった。 「おう、準備はできたみたいだな?」 「うん」 「それなら、まずはこれを作れ」 親方のロックは秘伝を渡した。 「これって・・・ なめてるの?」 「ははは・・・ お前はまだ未熟すぎるからな」 「これは何回も作ったから慣れている」 リストはいつも通りに作り上げた。 「できた!」 「問題は質だな」 親方はリストが作った武器を手にとった。 「・・・だめだ、全然お前らしさが伝わってこないな」 「むー・・・」 「ま、力みすぎるなってことだ」 「分かりました・・・」 親方は注文書をみせた。 「すぐにできるものじゃないな・・・」 親方は材料が足りないことに気がついた。 「おっと・・・」 リストに用事を押し付けた。 「ここに書かれているものを近くの店で買ってこい」 「はぁい・・・」 リストは近くの店に行った。
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