第9話 ―争奪!? 蒼き弓のレシピ―

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・・・ということで完成した。 「なんか足りないような気がする・・・」 「え?」 リストは完成品をじっくり眺めていた。 「リスト・・・?」 その時、リユが入ってきた。 「材料が違っているみたいだね?」 「あ、そうか!」 リストは納得した。 「材料の中に偽物が混ざっていたのね」 「そうなの?」 「蒼き鉱石、ただの鉱石を青く塗っただけの偽物とはね・・・」 「そんな・・・」 「安さとかには驚なかったわけ?」 「それは・・・」 リストは黙った。 「ふふっ、石ころ1つ目利きできない人にこのレシピを持つ資格はないわね!」 リユはレシピ本をリストから取り上げた。 「おい・・・」 「リユ!」 「まえまえから思っていたけど、リストに鍛冶師は向いているのかしらね?」 「なんだと!?」 リストは激怒した。 「僕はかの有名だった鍛聖、カイリクの子なんだよ!」 「え!?」 「聞いたことがある その人はこの国を救った英雄なんだよね?」 「そうだ」 「信じられないわね」 リユは聞き流した。 「な・・・っ!?」 「ま、考えてもいいわね」 リユは近くの机にレシピ本を置いた。 「本当に?」 「だだし!」 「ただし?」 リユは条件を出した。 「ただし、わたしに本当の秘伝の武器と力を見せてみなさいよ!」 「はぁ?」 「あなたはロック親方から秘伝を教わっているんでしょ?」 「ま、まあな・・・」 「それを作って、その場で使いこなして見せなさい」 リストは理解した。 「秘伝は秘密であるからこそだけど、いいか・・・」 「わたしはこのレシピを使うわね」 「まてよ!」 「あ、3日後ね・・・」 リユはそう言って去った。
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