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・・・ということで完成した。
「なんか足りないような気がする・・・」
「え?」
リストは完成品をじっくり眺めていた。
「リスト・・・?」
その時、リユが入ってきた。
「材料が違っているみたいだね?」
「あ、そうか!」
リストは納得した。
「材料の中に偽物が混ざっていたのね」
「そうなの?」
「蒼き鉱石、ただの鉱石を青く塗っただけの偽物とはね・・・」
「そんな・・・」
「安さとかには驚なかったわけ?」
「それは・・・」
リストは黙った。
「ふふっ、石ころ1つ目利きできない人にこのレシピを持つ資格はないわね!」
リユはレシピ本をリストから取り上げた。
「おい・・・」
「リユ!」
「まえまえから思っていたけど、リストに鍛冶師は向いているのかしらね?」
「なんだと!?」
リストは激怒した。
「僕はかの有名だった鍛聖、カイリクの子なんだよ!」
「え!?」
「聞いたことがある その人はこの国を救った英雄なんだよね?」
「そうだ」
「信じられないわね」
リユは聞き流した。
「な・・・っ!?」
「ま、考えてもいいわね」
リユは近くの机にレシピ本を置いた。
「本当に?」
「だだし!」
「ただし?」
リユは条件を出した。
「ただし、わたしに本当の秘伝の武器と力を見せてみなさいよ!」
「はぁ?」
「あなたはロック親方から秘伝を教わっているんでしょ?」
「ま、まあな・・・」
「それを作って、その場で使いこなして見せなさい」
リストは理解した。
「秘伝は秘密であるからこそだけど、いいか・・・」
「わたしはこのレシピを使うわね」
「まてよ!」
「あ、3日後ね・・・」
リユはそう言って去った。
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