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紅火は言われて辺りを見回すがそれらしいものが見当たらない。それに気付いた結衣が説明を再開する。
「この世界では向こうでは有り得なかった不思議な力が存在します。武器は自らの身体の中にあります。」
言いながら自らの腕を振った。その手には先程までなかった杖が握られていた。
「このように武器をだすことを念じるとでてきます。やってみて下さい」
「ふ~ん、こうか?」
結衣に言われた紅火は早速先程見た通りに真似しながら武器をだす事を念じる。
あらわれた武器は異常な大きさの大剣だった。長さは結衣の身長程もあり厚さも普通ではなく幅も人一人分はあった。だが軽いのか紅火は一通り振り回してから武器を消し結衣に続きを促した。
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