ある日

3/5
前へ
/24ページ
次へ
ちょうど仕事中であったため仕事を切り上げ急いで実家に。      冷静だったかはよく覚えて無いけど物凄い運転だったと思う…。     あんなに元気だった親父が何で倒れる?  倒れた親父はどうなった?  何故弟に連絡取れない?  母は大丈夫か?  まとまらない頭でチャイムを押す。      母が慌てふためいて家の奥から出てくる。    母「救急車呼んだけど家まで来れるかわからないから下まで行ってくる!アンタはお父さんお願い!」      電話の時とは違いパニックにはなっていなかったようだ…。      玄関ですれ違い様に母が出ていった。  親父は奥で倒れているようだったから急いだ。  家は玄関入ってすぐに風呂場と洗面所がある。  床には血が流れていた。  物凄い量だったと思う。  倒れていた親父は顔に血の気が無く、身体に触れると冷たかった。  まさか…………………死………………。      俺「親父!!大丈夫か!?親父!!」      親父「…………あぁ……。」      今まで聞いた事の無い弱っている声に驚きながらもまだ意識があった事に安心した。  救急車が来るまでの間手を握る事しか出来なかった。  話す事もなく大きな手を握る事しか出来なかった。  その時。      母「救急車来たよ!」      救急隊員の人と一緒に母が帰って来た。      隊員はすぐに親父の容態を確認し担架に乗せ救急車に運ぶ準備をした。      隊員「奥さんか息子さんどちらか救急車に乗って着いて来て下さい!」      この時母が着いて行く事にして俺は母に言われたものを準備し救急車の後を追った。  市内の大きな病院にいくらしい。    準備をしながら  運転しながら          親父は何の病気だ?        これだけが頭から離れず、ずっと考えていた。      頭の中がまとまらないまま病院に到着。      案内されるがまま母のもとへ…。    薄暗い廊下に1人力無く座っている母。      俺に気付く事も無く廊下を見つめていた…。      俺「おかん…。親父は?」     母「!!あぁ遅かったねぇ…。今、検査うけとるよ。」     落ち着いている様子の母。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加